あかばんず リアルな世界で僕が君にできること
内容紹介
普通に起きて、普通に学園に通い、普通に勉強して、普通に遊んで、普通に趣味のゲームや読書をしてから眠りに着く。主人公はそんな退屈な生活を送る、ごく普通の少年だった。そんな彼だったが、国民的大ヒットネットゲーム「アルファ」と出会い、退屈な日々が一変する。眠る時間以外の全てがアルファ。睡眠時間は学園で確保。生活の全てをアルファに捧げるようになっていった。最初はヒット作の情報源として重宝していた友達も、あまりにハマった彼を遠ざけるようになる。幼なじみも、気さくだった学園のアイドルも、おせっかいな風紀委員も彼に話しかけることはなくなっていた。それをいいことに、さらにネトゲの世界に閉じこもる主人公。同じく廃人と化した仲間たちと、ゲーム世界では『神プレイヤー』とあがめられる存在にまで上り詰めていく。そんな彼らのパーティに、ある日ゲームマスターから「特別ミッション」が与えられる。同じく名の知れたプレイヤーと一緒にミッションをクリア。徹夜し空は白んでいたが大きな達成感。だが、その後に響いた声は、主人公たちに絶望を与える。「アナタハ、アルファニ、ハマリスギ」なんと、苦労して育てたアバターが、運営の一存によりデリートされてしまったのだ。「俺の3000時間を返せー!!!!」叫び虚しく、アバターはデリート。新しいアバターの作成画面を前に主人公は魂が抜けた状態になり、それ以降は何をするにもうわの空な日々を送ることに。そんなリアルな廃人同様の主人公の前に「民政員」と名乗る美女が現れ、こう告げた。「あなたには、ネット廃人更生プログラムに参加してもらいます」意味も分からず、説明を受ける主人公。ネットゲームに依存しすぎた人を選別し、それを構成するプログラムだという。参加を渋る主人公だったが、最後の一言が決め手になった。「プログラムを成し遂げた暁には、あなたのアバターを復活させましょう」二つ返事で参加を了承する主人公。果たして「ネトゲ廃人更生プログラム」の正体とは?主人公はアバターを取り戻しネットゲームライフを満喫できるのか?新たな日々に主人公は身を投じていくのだった。