営業部第4課 牝豚調教飼育係
内容紹介
とある広告代理店に勤務する、日向野唯士(ひがの・ただし)は、営業第4課所属の平社員。部内トップの成績を誇る営業4課は、課長をはじめとして美人の女性揃いで、社内の花形部署と呼ばれていた。そんな課内で少数派の男性である唯士は社内からある種羨むべき立場にあると目されているが、その実態は課のお荷物扱いだ。毎日のように課長や主任から罵声を浴び、蔑みと嘲笑の視線を注がれる悲惨な日々。あまつさえペアを組むアシスタントの派遣社員からさえ馬鹿にされる始末だ。屈辱の日々に耐え続ける唯士の心の支えは、主任のアシスタント「白浜奏(しらはま・かなで)」。課内で唯一唯士に優しく接してくれる、天使のような女性だ。彼女が微笑みかけてくれるだけで唯士は幸せになり、こんな境遇でもがんばろうと思っていられるのだった。しかし、年も押し迫ったある日、無情にもそんな白浜奏の結婚が告げられる。「白浜さんが今年度一杯で結婚退職することになりました。お相手は我が課の主任、葉山さんです」課の主任の一人であり、自分を率先していじめていた男の名前を告げられ、かつ幸せそうに頬を赤らめる奏の姿を見て、唯士は足下が崩れていくような感覚を覚える。悲劇はそれだけにとどまらない。何とか精神を立て直し、彼女の幸せを祝おうと気持ちを切り替えて歩いていた昼休み、給湯室での女性課員達の会話を耳にしてしまったのだ。「あの使えないうすらハゲ、白浜さんに気があるのバレバレっしたよね」「いっつも気持ち悪い目で白浜さん見てニヤニヤしてるの。ほんと気色悪い、セクハラで告発してやろうかと思ったわ。白浜さんも気持ち悪かったでしょう?」「そこまで言っちゃ悪いですよ」「またまた、誰も聞いてないんだから正直に言いなさいよ」「……本当のこと言うと、気持ち悪かったです」今まで信じていた女性さえ他の連中と同類だったと知り、唯士は復讐を決意する。彼女たちの尊厳を完膚なきまでに踏みにじり、性奴隷として身分をわきまえさせてやる、と。そして最終的には、この課ごと破滅させてやるのだ。正月休暇を前に、唯士は計画を練り始める──