ぼくの一人戦争
内容紹介
「最期の独りになるまで、このゲームは終わらない」恋人の犬塚るみが、抜き身の日本刀を振って、そう言った。ある穏やかな春の日、里見永治が知っている海辺の田舎町は世界を一変させた。通い慣れた学園には暴力的な緊張が張り詰め、悪意をもった『敵』の姿は目に見えず、しかし確実に迫ってくる。少年少女たちは大切なものを守るため、それぞれに武器を手に取った。それは、最後の一人を作らないようにするための、心優しい戦いだった。極限の運命にもてあそばれた二人を描いた、感動のヒューマンドラマ。